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FujiiTomohiro Photography Diary

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マン・レイ展

国立新美術館へ「マン・レイ展 知られざる創作の秘密」を観てきました。

マン・レイは、アメリカやフランスで活躍した芸術家。
写真、絵画、映画、オブジェなど、マルチに創作していました。

私の場合、マン・レイは写真の作品から知ったため、どちらかといえば写真家というイメージでした。
しかし、もともとは画家からスタートしたとか。
自分の絵を写真に記録するためにカメラを手にしたことから、写真による作品制作を行うようになったそうです。
そしてファッション写真家として「パーパスバザー」や「ヴォーグ」などで活躍します。
またその後も絵画やオブジェなど、幅広く作品を創っていました。

マン・レイの写真作品というと、ソラリゼーションとレイヨグラフが有名です。
ソラリゼーションとは、現像中のフィルムに光を当てることで、画像の明るさが部分的に反転する特殊技法。
レイヨグラフはカメラを使わず、印画紙の上に物を置いて光を当て、それを現像すると、抽象的な作品が仕上がる、というもの。
一般的にはフォトグラムと呼ばれています。
どちらもうっかり失敗したことから、偶然生み出されたものだそうで、失敗を失敗で終わらせず、アイデアとするところに、マン・レイの創作意欲が感じられます。

他にもわざと極端なトリミングをしたり、複写したり、一般的な写真の枠にとらわれず、自由な発想で創作をしていたようです。
作品のためのアイデアを貪欲に求めている姿がうかがえたのが印象的でした。


作品は昨年訪れたパリ。マン・レイが暮らしたモンパルナス界隈です。ライカM6とズミクロン35mm F2で撮影。フィルムはコダックT-MAX400。
マン・レイ展_c0030685_18525669.jpg

(C) Tomohiro Fujii
by fujiitomohiro | 2010-09-07 18:53 | フランス France
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フォトグラファー、藤井智弘。「近所から海外まで」街を歩いて写真を撮っています。(公社)日本写真家協会(JPS)会員。お仕事のご依頼はホームページのフォーム、またはTwitter、InstagramのDMからお願いいたします。


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