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FujiiTomohiro Photography Diary

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DPA展

渋谷のギャラリー・ルデコへ、「DPA展」を見てきました。
DPAとは、月刊カメラマンのフォトコンテストの部門のひとつ。
「Digital Photo Art」の略です。
その名の通り、デジタルの可能性と作者の感性を追求した部門。
DPA部門開設1周年を記念して、審査員のMazKenさんをはじめ、一般公募の作品が並んでいます。

会場に入ると、パソコンによるエフェクトバリバリの作品が目に入ってきます。
はじめはPhotoshopのフィルタ効果らしい印象を受けましたが、じっくり見ていると、それだけではないことを感じました。
作者のイメージを具体的な映像とするために、デジタルカメラやデジタル機器がある。そんな印象になりました。
しかも作者の方々の熱意が伝わってきて、非常に見応えがあります。

いわゆる従来の「写真」とは異なるかもしれません。「CG」と言えるかもしれません。
しかし、私はそれでいいと思います。

どうも「デジタル写真」は、アナログの銀塩写真が最高で、デジタルはどこまで銀塩に迫れるか、を意識しがちなように感じます。
デジタルで、いかに銀塩のような写真が作れるか、みたいな。
それはそれでいいと思います。しかし、デジタルはそれだけではない。

そもそも銀塩とデジタルは異なるものです。
必ずしも銀塩が写真の最高峰ではない。それではデジタルを使う意味がない。
銀塩写真が最高と思うなら、フィルムカメラとフィルムを使えばいいだけのこと。
デジタルは、もっとデジタルならではの映像世界がある。デジタルならではの可能性があると思うのです。

絵画にしても、油彩と水彩は別のもの。写真も同じです。
あまり極端に銀塩を追いかける必要はない。
この写真展を見て、改めてそれを感じました。

私自身、デジタルなのに銀塩を意識した作品を作るのは好まなくなりました。
デジタルだから、デジタルらしくて当たり前。今はそう思っています。

この写真展は、1月14日(日)まで。
お時間のある方は、ぜひ足をお運びください。

ギャラリー・ルデコ:http://home.att.ne.jp/gamma/ledeco/
カメラマンWeb:http://www.digi-came.com/jp/

作品は1997年に撮影した渋谷。スペイン坂です。ライカM3とズマロン35mmF2.8、フジクロームプロビア100を使用してます。
DPA展_c0030685_21403054.jpg


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by fujiitomohiro | 2007-01-12 21:41 | 日本 Japan
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フォトグラファー、藤井智弘。「近所から海外まで」街を歩いて写真を撮っています。(公社)日本写真家協会(JPS)会員。お仕事のご依頼はホームページのフォーム、またはTwitter、InstagramのDMからお願いいたします。


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