カラヴァッジョ展と常設展のフェルメール
土曜日、上野の国立西洋美術館で開催中の「カラヴァッジョ展」を鑑賞しました。
私は2004年にローマを訪れたとき、ボルゲーゼ美術館でカラヴァッジョの作品を観て、それ以来すっかりファンになってしまいました。
今回は初公開となる「法悦のマグダラのマリア」をはじめ、12点(帰属含む)のカラヴァッジョの作品が来日。
ボルゲーゼ美術館の「果物籠を持つ少年」やウフィツィ美術館の「バッカス」など、10年以上ぶりに観た作品もあり、リアルに描き、光と影によるドラマチックな作品が堪能できました。
カラヴァッジョ展の後は、同じ国立西洋美術館の常設展へ。
実は2015年から、あのヨハネス・フェルメール(と言われている)作品が常設展示されているのです。
今回、ようやく観ることができました。
フェルメールといえば、「真珠の耳飾りの少女」や「牛乳を注ぐ女」などで知られる、日本でも大人気の17世紀オランダの画家。
有名なのは当時の風俗画ですが、常設展示されているのは宗教画。
「聖プラクセディス」
です。
フェルメールは初期に宗教画を描いていたことは知られています。
しかし、この作品はイタリアのフェリーチェ・フィケレッリが描いた作品と酷似していて、実はフェルメールではないのでは、と言われています。
フィケレッリの作品をフェルメールが模写したとしても、フェルメールがイタリアに行ったという記録はなく、どうやってこの作品を知ったのか不明です。
ですが、作品には「Meer1655」とフェルメールのサインが入っていること、そして絵の具がイタリアではなく、オランダのもので、当時のフェルメールが使用した絵の具と成分がほぼ一致しているということがわかり、おそらくフェルメールであろう、とされているそうです。
こうした謎が残るのも、謎が多いフェルメールらしさを感じさせます。
世界に30数点しか確認できていないフェルメールの作品は、「フェルメール展」が開催されると、必ず大混雑します。
しかし国立西洋美術館の常設展には、フェルメール(と言われている)作品が、間近にじっくり鑑賞できるのです。
私は2004年にローマを訪れたとき、ボルゲーゼ美術館でカラヴァッジョの作品を観て、それ以来すっかりファンになってしまいました。
今回は初公開となる「法悦のマグダラのマリア」をはじめ、12点(帰属含む)のカラヴァッジョの作品が来日。
ボルゲーゼ美術館の「果物籠を持つ少年」やウフィツィ美術館の「バッカス」など、10年以上ぶりに観た作品もあり、リアルに描き、光と影によるドラマチックな作品が堪能できました。
カラヴァッジョ展の後は、同じ国立西洋美術館の常設展へ。
実は2015年から、あのヨハネス・フェルメール(と言われている)作品が常設展示されているのです。
今回、ようやく観ることができました。
フェルメールといえば、「真珠の耳飾りの少女」や「牛乳を注ぐ女」などで知られる、日本でも大人気の17世紀オランダの画家。
有名なのは当時の風俗画ですが、常設展示されているのは宗教画。
「聖プラクセディス」
です。
フェルメールは初期に宗教画を描いていたことは知られています。
しかし、この作品はイタリアのフェリーチェ・フィケレッリが描いた作品と酷似していて、実はフェルメールではないのでは、と言われています。
フィケレッリの作品をフェルメールが模写したとしても、フェルメールがイタリアに行ったという記録はなく、どうやってこの作品を知ったのか不明です。
ですが、作品には「Meer1655」とフェルメールのサインが入っていること、そして絵の具がイタリアではなく、オランダのもので、当時のフェルメールが使用した絵の具と成分がほぼ一致しているということがわかり、おそらくフェルメールであろう、とされているそうです。
こうした謎が残るのも、謎が多いフェルメールらしさを感じさせます。
世界に30数点しか確認できていないフェルメールの作品は、「フェルメール展」が開催されると、必ず大混雑します。
しかし国立西洋美術館の常設展には、フェルメール(と言われている)作品が、間近にじっくり鑑賞できるのです。
by fujiitomohiro
| 2016-05-16 14:11
| アート Art