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FujiiTomohiro Photography Diary

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甘い理由

私は基本的に旅に出ると、できるだけ地元の味を食べます。
それは海外でも同じ。
プライベートで海外に滞在中は、日本食は全く口にしません。
一週間や二週間程度の滞在ですし、日本食が恋しくなることもありません。

しかし長崎の甘い醤油は衝撃でした。
特に刺身醤油は極端に甘く、あまりにも違和感があり、マイ醤油が必要です。
どうして海外では日本食を食べる気はしないのに、長崎ではダメだったのでしょう。

それは同じ日本国内で日本食、刺身であって、醤油で食べます。
基本的には同じなのですから、その分、甘さが際だつように思います。
しかも、醤油は日本食に欠かせないソース。
それだけに、より違和感が強くなるのかもしれません。

ただ、関東の人間には甘すぎる醤油も、長崎の人にとっては普通。
逆に長崎の人が関東の醤油で食事すると、塩辛さで違和感があるかもしれません。
暮らしてきた環境の違い、そして醤油のデフォルトスタンダードの違いは、日本食の面白さを感じます。

それでは、どうして長崎の醤油は甘くなったのでしょう。
ネットで調べてみると、かつて鎖国だった時代、外国との窓口は長崎の出島だったのはご存知の通り。
長崎では外国から入ってきた砂糖が安く手に入り、ふんだんに使えたことで味付けが甘くなった、という説がありました。

なるほど、確かに昔は、砂糖は貴重品だったでしょう。
それをふんだんに使えたのは長崎の特権だったのかもしれません。

醤油の甘さから日本の歴史を感じるのも、旅の楽しさでしょう。

来週、水曜日から再び仕事で長崎へ行きます。


写真は長崎。佐世保の市場で見かけた魚屋さん。キヤノンIXY DIGITAL 900 IS で撮影。
甘い理由_c0030685_21214580.jpg

by fujiitomohiro | 2008-02-09 21:22 | 日本 Japan
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フォトグラファー、藤井智弘。「近所から海外まで」街を歩いて写真を撮っています。(公社)日本写真家協会(JPS)会員。お仕事のご依頼はホームページのフォーム、またはTwitter、InstagramのDMからお願いいたします。


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