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FujiiTomohiro Photography Diary

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LCD-MF241X

Mac Proと、アイ・オー・データ機器の液晶ディスプレイモニター、LCD-MF241Xが我が家にやってきて、約2か月が経ちました。

ディスプレイは、今まで使っていたナナオ(EIZO)のColorEdge CE240Wとのデュアルモニター。
CE240Wはハードウェアキャリブレーションで、とても気に入っています。
対して、LCD-MF241Xは、NTSC比92%の広色域が特徴。Adobe RGBをほぼカバーします。
私は作品用ではAdobe RGBがメインなので、これは助かります。
よくAdobe RGBは商用印刷向け、と言われますが、なぜか私は、仕事ではsRGBが中心。
そのため最近は、仕事用の画像はColorEdge CE240Wで、作品はLCD-MF241Xをメインに使うようになりました。

それでは、CE240WとLCD-MF241Xでは、どれだけ再現できる色が違うのか、試してみました。
sRGBはエメラルドグリーンのような色調が苦手。
そこでグアムで撮影した海の写真で比べてました。

結果は、やはり海の微妙な色の階調が、LCD-MF241Xの方が勝っています。
特にグリーン系の色の再現は、CE240Wでは見られないもの。
NTSC比92%の威力は大きいようです。

想像では、Adobe RGB対応は色調が派手になると思っていたのですが、確かにそう見える場合もあるものの、全体としては派手というより階調が豊富という印象でした。

なおLCD-MF241Xを使っていて気になったのが、明るさが安定するまでにやや時間がかかること。
電源をオンにしてしばらくは、CE240Wとの明るさの違いが顕著です。
画像処理やキャリブレーションをする場合は、20〜30分点灯させてから行う方がいいと感じました。

わずか数年前までAdobe RGB対応のディスプレイモニターは70万円もしていたのに、今は一般にも手が届くプライス。
ここでもデジタル機器の進化の速さを実感しました。


写真は、左がナナオのColorEdge CE240W、右がアイ・オー・データ機器のLCD-MF241X。どちらもAdobe RGBの同じ画像を表示させたら、やはりLCD-MF241Xの方が豊かな階調再現でした。ただCE240Wの安定感もさすがと思わせるもので、信頼して仕事に集中できます。どちらもお気に入りのディスプレイモニターです。なお、この写真は、Adobe RGBで撮影しています。
LCD-MF241X_c0030685_13115315.jpg

by fujiitomohiro | 2008-05-08 13:18 | ハードウェア Hardware
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フォトグラファー、藤井智弘。「近所から海外まで」街を歩いて写真を撮っています。(公社)日本写真家協会(JPS)会員。お仕事のご依頼はホームページのフォーム、またはTwitter、InstagramのDMからお願いいたします。


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