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2006年 12月 13日 ( 1 )

コダクローム

コダックのリバーサルフィルム、コダクローム64とコダクローム64プロの国内販売が、在庫が無くなり次第終了することになりました。
これで唯一の外式フィルムが消えることになります。

コダクロームは、私が写真を始めたばかりの頃、憧れのフィルムでした。
カメラ雑誌でプロが撮影したデータを見ると、使用されているフィルムは、ほとんどが「コダクローム64」や、その略号の「KR」。
「いつか自分もKRを使いこなせるようになりたい」
まだビギナーだった私にはリバーサルは難しく、雑誌を読みながらそう思ったものです。
やがて経験を積み、大学を卒業するまで、カラーフィルムはコダクロームをメインにしていました。

90年あたりからフジクロームをよく使うようになりましたが、深みのあるトーンを狙った時は、コダクロームの出番でした。
乳剤によって色が変わってしまう、と言われたコダクローム。しかし独特の渋みのある色調、そしてギリギリまでトーンが残るディープシャドーは、コダクロームしか得られないものです。
コダクローム以外の内式フィルムでも、コダクローム並みのトーンを持つフィルムを探しましたが、見つけることはできませんでした。

2001年、初めてヨーロッパへ行った時、モノクロ撮影の合間にパリでカラーを撮りました。
その時、ミノルタα-9Tiに装填したのがコダクローム64プロ。
ヨーロッパをカラーで表現するのに、私はコダクロームしか考えられませんでした。
翌02年にベルギーを訪れた時も、α-7には常にコダクロームが入っていました。

私がコダクローム好きと知ったコダックの広報の方からは、昨年に「藤井さんには残念なお知らせがあるんです。コダクローム200が製造終了になりました」とお知らせをいただきました。
私は「200はあまり使いませんから。でも64はまだあるんですよね」と言いました。
近々なくなるかもしれない。そんな予感はしていましたが、こんなに早くその時が来るとは。

コダクロームの現像は、日本国内では来年12月20日まで処理を行い、それ以降に受け付けたものは、アメリカで処理されるそうです。
今のうちにもう一度コダクロームでヨーロッパを撮ろうか、そんなことも考えてしまいます。

作品はフランス、パリのモンマルトル墓地。2001年にミノルタα-9TiとAF50mmF1.4で撮影。フィルムはもちろん、コダクローム64プロ。
コダクローム_c0030685_21512720.jpg


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by fujiitomohiro | 2006-12-13 21:52 | フランス France
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フォトグラファー。カメラ専門誌の撮影や執筆、企業や店舗の撮影、セミナー講師等をしています。公益社団法人日本写真家協会(JPS)会員。NHK文化センター講師。お仕事のご依頼はホームページ http://www.fujiitomohiro.com/に記載のメールアドレス、またはTwitterのDMからお願いいたします。


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